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【講演資料あり】届けたい声が届いた!シンポジウムふりかえり【長崎県福祉保健部主催】

  • 4 日前
  • 読了時間: 4分

2026年7月20日(月)、「安全に安心して産み育てられる環境をともに考えるシンポジウム」でお話しする機会をいただきました。

行政の方、県議会・各自治体議会の議員さん、医療者の皆さん、そして地域の皆さん。

いろいろな立場の人が同じ会場・オンラインで話を聞き、それぞれの思いを言葉にする時間になりました。

立場が違えば見えている景色も違います。

だからこそ、あの日あの場で直接対話ができたことに、大きな意味があったと感じています。



私が今回一番伝えたかったこと


2025年の分娩休止以前からアンケートや聞き取りを通して寄せていただいた妊産婦さんの声。

家族と離れて過ごす時間のこと。

船で通院する不安のこと。

お金のこと。

噂ばかりが先行し情報が少なくて戸惑ったこと。

望む出産のかたち。


今回最も伝えたかったのは、普段はなかなか表に出てこない、島の妊産婦さん一人ひとりの思いです。


どう受け止めてもらえるだろうかと不安もありましたが、講演後「素晴らしい発表だった」とおっしゃっていただけたこと、「上五島だけの話」ではなく県全体で考えていく課題として受け止めてもらえたことは、本当に嬉しかったです。


シンポジウムの中で、私自身がハッとした言葉


「安全のためと言われているけれど、脅されているようにも感じる。」


そんな声が会場の参加者さんから発せられたシーンがありました。

「何かあった時に間に合わない」「1秒でも早く命を助けるため」

なぜ上五島の妊婦は自分の望む場所で産めないの?と問う中で聞こえてきた「安全のため」。


もちろん、お母さんと赤ちゃんの命を守ることが一番大切です。それはわかっています。何かあった時にすぐ助けるためだと言われたら「安全」を軽く考えることはできません。

でも妊娠した時に「私は絶対リスクがあるんだ。きっとトラブルがある!」と確信して一番のリスクと捉え妊娠期を過ごすことよりも、「家族をどうするか」「お金をどうするか」「仕事をどうするか」といった生活者としての視点の方が最も身近だったりする。


でも家族やお金は自身と赤ちゃんの命に代えられないでしょ。と言われると反論もできず、私自身もいつの間にか「仕方ない」と思い込んでいたのかもしれません。

そんな時に「本当に選択肢はないのだろうか」と会場から声が上がったことで、もっとできることがあるのではないか。そんなことを改めて考えるきっかけになりました。


対話が足りなかった


思い返すと2025年の年明けから分娩休止が正式に発表されるまでの6か月間、上五島の多くの住民は何が起きているのかわからず、不安な時間を過ごしました。

きっと、その裏ではたくさんの議論や努力があったのだと思います。

それでも、住民には見えないことが多かった。だからこそ、不安になったのだと思います。


そして先日のシンポジウム。たくさんの情報が飛び交いました。それが新たな視点を生んだりアイデアにつながりました。(実は当初の予定より35分延長していたのです)今回のような、お互いが知っていること、知らないことを持ち寄って話せる場が、これからもっと増えていけばいいなと思います。


「私たちの声を届けてくれてありがとう。」


思わず涙が出たのは、講演後シンポジウムをオンラインで視聴していた島の妊産婦さんからのメッセージです。彼女は講演内容の肝になった「島外出産に関するアンケート」に協力してくださっていました。


「講演に私の想いを反映してくれてうれしかった。たくさんの方の願いを背負い想いを代弁してくださってありがとうございました」

メッセージを見たとき、思わず涙が出ました。

誰かの思いを預かることには責任があります。島でしか産んだことのない私が語っていいのだろうか。そんな不安もありました。

でも、勇気を出してあの場に立ててよかった。彼女たちの応援が原動力です。

そして、妊産婦さんたちの声は「ない」のではなく「言えない」事情があったりします。それを「何も意見がない」で終わらせないことを、声を聞く側のみなさんに求めたいですね。


この問題はまだ終わっていない


講演でも話しましたが「うちの自治体はまだ産めているから大丈夫」ではなく、

「もし産めなくなったらどうする?」

そんな視点で、みんなで今から備えていくことが必要です。

そしてもう一つ。

「この島で安心して子どもを産み育てられるかな。」

そんな不安を抱える島では、若い世代や子育て世代に選ばれ続けることは難しいかもしれません。

だから、この問題はお産だけの話ではなく、島の未来にもつながる話だと思っています。

しまの授乳室はこれからも、一人でも多くの妊産婦さんの声を聴きながら、少しずつでも対話を重ねていきたいと考えています。


講演のプレゼン資料はこちら▼


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