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0歳から楽しめる上五島の音楽のおまつり「かみごとう音フェス」の始まりは…【後編】

  • 執筆者の写真: しまの授乳室事務局
    しまの授乳室事務局
  • 6月11日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月17日

2025年6月8日に開催した「音にふれる 音とあそぶ かみごとう音フェス」。前編では、かみごとう音フェス開催の熱が生まれるまでの物語をお届けしました。(前編を読む

後編では、いよいよ開催に向け動き出します!

音フェスのゲスト「ユニットN」とのご縁


当初、わたしは「かみごとうファミリーコンサート」としてプロの演奏家を呼んでコンサートをしたい!と考えていました。


そして呼ぶなら「中村卓士」を呼びたいと。

実は、今回の音フェスのゲスト「ユニットN」のリーダーである中村卓士さんは、高校の同級生なのです。吹奏楽部に所属し、共に音楽を作った経験がありました。


部活が終わった後、彼が即興でピアノを弾いてくれた時の衝撃はわすれられません。一度聞いたらピアノで表現できる才能と努力。海外の音大に進学し活躍する姿は同級生として自慢でした。


上五島では出会えなかったであろう彼との衝撃的な出会いと感動を、ぜひ上五島の子供達にも届けたい!


勇気を出して15年ぶりに連絡を取ったら、なんと彼もノリノリで仲間と上五島に来ることに!それがユニットNなのでした。

当初の企画案はコンサートのみでした
当初の企画案はコンサートのみでした

しまの音フェス実行委員会


しかも不思議なもので「音楽イベントを考えているんです」と口にした途端、いい企画だからもっと詰めてみよう!いろいろ話してみよう!と数名で集うことになったのです。ストーブとホットの飲み物で暖をとった、さむい2月のことでした。


この時集まったメンバー6人が、のちに「かみごとう音フェス」の企画運営メンバー「しまの音フェス実行委員会」になり、月に1〜2回集まって会議を重ねました。


  • コンサートだけじゃなく、楽器体験も!

  • 昼寝の時間にかぶるのは嫌だから午前中!

  • そうなると昼ごはんも買いたい。

  • 日程は。時間は。場所は。スタッフは。


ほんとうに、ほんとうにたくさんの議題を話し合いました。0から作るのでたくさんのアイデアが出てきて、それを「今の自分たちで」やる場合どれがベストか選ぶことに苦心しました。1時間の予定がずいぶん話し込んで遅くなることも。

10回以上の会議は毎回議題が濃かった
10回以上の会議は毎回議題が濃かった

育児を差し置いてでもやらなければならないの?


音フェスのことで外出し帰宅すると、当時0歳の息子が自宅でボロッボロに泣いており「これは育児を差し置いてでも、やらなければならないことだっけ」と不安になったりもしました。


思い返せば2月から開催まで、不安や緊張の連続でした。

その度に「ひとつひとつこなせば大丈夫」「間に合うから」と実行委員のメンバーである花野果さんに励まされ勇気にかえたり、慣れない進行や行政手続きのサポート、前日・当日のボランティアスタッフ招集を青方郷青年団「あおかもん」にも所属するメンバーがフォローしてくれたり、しまの授乳室の活動を応援してくれる仲間たちの協力があり、たくさんの仲間に支えられました。


「小さい子どもがいるのにすごいね。頑張ってるね」


そうお声がけいただくこともあったのですが、むしろ


「子どもがいるから頑張れた」


のだと実感しています。

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我が子に良いものを聞かせたい、体験させたい、人生の支えになるような宝物を与えたい。


何より、かつての私のように「できないのは離島だから」と環境を理由に努力を諦めるようなことはしてほしくない。


この小さな離島のまちでも、実はたくさんの仲間と出会えるし、ひとりでは難しくても集まれば形になるんだと、言葉だけではなく行動で子どもたちに伝わるものがあったならばこんなに嬉しいことはありません。

親では引き出せない子の表情に救われました
親では引き出せない子の表情に救われました

奏者も観客もひとつになって


私が我が子2人を島外に連れて行ってコンサートを聞かせることも幸せなひと時だったと思うけど、今回の音フェスでは、我が子だけでなく、もっともっとたくさんの上五島の子どもたちが楽しんでいる様子に、舞台袖で客席が涙でにじんで見えなくなるほど感激させてもらいました。

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実はユニットNさんも公演後


「とても雰囲気のいいコンサートで『さんぽ』の演奏中に子どもたちが会場を歩き回ったり踊ったり、歌を歌っている様子に特に感動した。気を引き締めないと涙が溢れそうで演奏するのが大変だった。」


と話されていました。

奏者も観客もスタッフも、みんなが笑顔になる大満足の演奏会を、会場が一緒になって作り上げるって並大抵のことではありません。上五島の皆さんの「音楽を心から楽しむ気持ち」が仕上げた最高のステージでした。


音フェスを更に育てていく


6/9(月)の早朝。また来年も「かみごとう音フェス2026」を開催したいと、アイデアを書き留めはじめました。


燃え尽きるどころかまだまだ燃えているのです。未熟な面もありました。やりたいことは全部叶っていないのです。うんうん。楽しくなってきましたね。


音楽のご縁はいつまでも無くなることはなく、離れてもいつか必ずまた出逢える宝物です。

音フェスとご縁のあった皆さま、この度は誠にありがとうございました!また来年お会いしましょうね。

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音にふれる 音とあそぶ かみごとう音フェス


↓音フェスの感想をぜひ教えてください!


2025.6.8(日)

約550名の、ちいさなお客さま〜大人の素敵なお客様が、ユニットNと上五島の楽器愛好家の案内とともに音楽の旅を満喫されました!


ユニットNのみなさん、上五島の楽器愛好家のみなさん、上五島神楽保存会さん。

素晴らしい音楽の贈り物をありがとうございました。


このイベントの開催のために、多数の新上五島町内外の企業、団体、個人の方々、新上五島町、新上五島町教育委員会をはじめとする、数え切れないほどの方々から応援していただきました。

誠にありがとうございました。


そして前日・当日のサポートスタッフの「しまの授乳室」の活動でご縁をいただいたみなさんと青方郷青年団「あおかもん」のみなさん。ビーストの皆さん。上五島高校吹奏楽部、中五島高校吹奏楽部の高校生、新上五島町ジュニア合唱団の5年生たち。上五島備蓄記念会館の技術スタッフの皆様。日頃からお世話になっている友人・知人。


魅力的なフードを出店してくださった、町内の飲食店の皆様。


そして、なにより開催までの道のりをともに駆け抜けてくださった「しまの音フェス実行委員会」のみなさん。


心からあつくあつく感謝申し上げます。

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